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河北新報ニュース 性行動指令の脳細胞特定 東北大院グループ

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性行動指令の脳細胞特定 東北大院グループ
メスのショウジョウバエの脳にあるP1細胞群(円内)。染色体の組み換えを起こした細胞が蛍光を発している。上部に広がるのは神経突起
 東北大大学院生命科学研究科の山元大輔教授(行動遺伝学)らの研究グループは10日、ショウジョウバエのオスの性行動をコントロールする脳細胞を特定したと発表した。行動の性差のベースとなる細胞の存在を世界で初めて突き止め、「なぜ雌雄によって性行動が違うのか」という疑問に生物学的な回答を示した。

 グループはショウジョウバエのメス205匹で、脳細胞の遺伝子を組み換え、部分的にオス化した。1匹につき10億個ほどある脳細胞の一部を性転換し、行動との関連を調べた。

 205匹すべてを正常なメスとペアにすると、16匹が片羽を震わせるオス特有の求愛動作を繰り返した。16匹を調べた結果、13匹の脳の同じ部分に20個ほどの細胞集団が見つかった。

 「P1細胞群」と名付けた集団はメスの場合、性決定遺伝子の働きで失われるため、本来はオスにしかない。人為的にP1を作ったメスがオスの性行動を取っており、P1がオスの性行動を指令する細胞であることが解明された。

 山元教授は「P1が神経回路に性行動を指令し、性による行動の違いを生みだしていた。行動の性差は遺伝的に組み立てられていることが分かった」と説明する。

 研究が進めば、人間でも男女によって発症率に違いがあるとされる脳疾患の治療法の開発に応用が期待されるという。

 北海道教育大の木村賢一教授(発生遺伝学)との共同研究で、成果は11日発行の米科学誌ニューロンに発表した。
2008年09月11日木曜日
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