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シティバンクは『潰せる銀行』へ ②:イザ!

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米シティグループのクレジット・デフォルト・スワップ(CDS)のスプレッドが急拡大し、10月に連邦預金保険公社(FDIC)が銀行債務への保証を発表して以降の最大水準となってしまった。シティのCDSは360ベーシスポイント程度となり、前日の240bpから拡大した。BNPパリバのアナリスによれば、「財務省の資本注入などの施策は、クレジット市場での低迷を阻止するには不十分だったということだ。財務省の暗黙の保証があれば、これほどのワイド化水準で取引されることはない」と述べる。
もはや、金融関係者の間では、シティグル−プが米政府の救済を受けられる金融機関であるとは誰も思ってはいない。いや、大手金融機関での次なる餌食はシティグル−プだと目星を付けているのは、自分だけではないということが徐々に裏付けされてきたのである。
他社のコメントになるが、バンク・オブ・アメリカのルイス最高経営責任者(CEO)は、米国内経済は今後も悪化するとし、クレジットカード業界は記録的な損失を計上するとの見通しを示した。業界でかつて経験したことのないほどの損失となる可能性があり、金融危機が続いていることを考慮すれば、来月12月の連邦公開市場委員会(FOMC)では0.5%追加利下げする可能性が高いとも指摘した。また、ルイスCEOによれば、どうしようもないメリルリンチ社吸収により、かなりの雇用が失われるとの見通しも示している。
バンクオブアメリカもこれから大変だ。メリルリンチという爆弾を引き受けて、バンカメ本体でも個人や企業の貸付金がどんどん焦げ付いていく。さらに、企業の貸付で担保として押えている不動産も、バブル崩壊による価格下落が進んで、貸付金額を大きく割り込む損失が発生していく。企業向け融資と言っても、堅実なメ−カ−のようなところばかりではなく、ヘッジファンドのような投機目的のための資金提供も多額にのぼる。今回の危機では今のところヘッジファンド破綻の大きなニュ−スはない。しいて挙げるなら、2006年当時大手のヘッジファンドであったアマランス・アドバイザーズが破綻したというニュースでしょうか。そのアマランス・アドバイザーズの破綻の原因となったのは、たった一人のトレーダーのたった一つのトレーディング・ミスであったわけです。弱冠32歳であったそのトレーダーはハリケーンの最中、天然ガスが高騰していくとの見通しに賭けて、結果として60億ドルもの損失を招いた。それはその当時のアマランス・アドバイザーズの運用資産が95億ドル程度であったことから、資産の6割が一瞬のうちに消えてしまったわけです。最近の米国のヘッジファンドでの詐欺まがい行為などでの破綻を含め、もろさを露呈している米国経済は、すでに修復不能の状態に陥っているといっても過言ではありません。
まずはシティグル−プ、いずれはバンクオブアメリカと、今のビッグ3を含めて米国の象徴は次々と闇に葬られることになるのでしょう。旧き良きアメリカ・・・、我々は過去の記憶の中で偉大だった米国を思い起こすしかない・・・。

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