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豆長者 危機がやってくる by コリン・パウエル

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2008年10月19日、NBC局の番組「Meet the Press」にコリン・パウエルが出演。

   

 Tom Brokaw

合衆国大統領に誰が選ばれることになっても、
1月21日に大統領執務室で第一日目を迎え、次のことに直面させられます。
アメリカ経済です。現在ほとんど麻痺状態にあります。
私たちは、二つの国を相手に戦争しています。アフガニスタンとイラクです。
私たちは、エネルギー危機にあります。
私たちは、医療について、また、世界的な気候変動について、大きな決断をせねばなりません。


 Colin Powell

大統領がまず取り組まねばならない第一の問題は、経済です。
そのことをアメリカ国民が心配しています。
率直に言って、これは、アメリカだけの問題ではないのです。
国際的な問題なのです。
今はこのグローバル化されたシステム(制度・体制)のなかで、
世界中の経済がすべて結びついていることを私たちは知っています。
ですから、まず、この問題が第一番目のものになると思います。
また、大統領は、イラクとアフガニスタンにどう対応するかについて素早く決定する必要があります。
大統領は、世界に働きかける必要があります。
新しい大統領、新しい政権が、私たちの友好国、同盟国とともに働くことを楽しみしている、
そのことを示すのです。
私の判断ですが、以前はこちらから話しかけようともしてこなかった人々とも話すのです。
今は、こちらから働きかけるべき時だからです。


 Tom Brokaw

もし、新しい大統領が決まって、1月21日に大統領執務室へ来るようにあなたが呼ばれて、
「パウエル大将、私は何から手をつけたらよいのだろうか、
 私が優先すべきことは何か、助言してもらいたい。」と尋ねられたら、どこから始めますか?


 Colin Powell

アメリカ国民に話しかけるところから始めます。世界に話しかけるのです。
アメリカの指導者の新しいイメージを伝えます。
世界におけるアメリカの新しい役割のイメージをです。
問題が起こるのはいつものことです。
1月21日または22日に危機はやってくるでしょう。
どんな危機かは今は分かりませんけどね。
ですから、大統領は、アメリカは堅固であるということ、アメリカは前進していくということ、
我が国の経済問題を我々は解決していくということ、我々は海外債務を履行していくということ、
そのことを、大統領執務室が持つ影響力と、大統領ご本人の個性が持つ影響力を使って、
アメリカ国民に、世界に、確信させるところから始める必要があると思います。
アメリカ国民のなかに、国際社会に、アメリカに、目的意識、自信感を取り戻させるのです。


 Colin Powell

知的活力を備え、問題に対して深くまで探っています。
とてもとてもしっかりした手さばきで問題に取り組んでいます。
ですから、私は確信しています。
オバマなら、こうした諸々の難題を引き受けていく準備が1月21日には整っていると。


 Colin Powell

私は結論に達しています。
人々を鼓舞するオバマの能力、
また、オバマは、選挙運動においてはすべてを包括するようにしていましたし、
アメリカ全土に語りかけ手をさしのべようとしています。
オバマは巧みな演説ができます。それは考慮に入れる必要があります。
本人の中身はもちろんですが。
話す表現と中身の両方がオバマにはあります。
オバマなら、大統領として成功をおさめる基準に合致しています。
それも、並はずれた大統領となるです。


 Colin Powell

アメリカの歴史において今、私たちに必要な大統領とは、ただ継続してやっていく人ではないのです。
新顔で、変化があると、maverick(一匹狼)の面があると、そうだったとしてもです。
基本的に、近年遂行してきた諸政策で継続してやっていくだけではない人が必要です。
転換していく人物が必要だと思います。
世代交代の大統領が私たちには必要だと思います。
そういうわけで、私はバラク・オバマを支持しているのです。
ジョン・マケイン上院議員に対して敬意や賞賛を抱いていないからではないのです。

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