金融危機を吹き飛ばす10の金融ジョーク:Garbagenews.com |
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恐らく歴史の教科書にその有り様が語られることは間違いない、サブプライムローン問題を端に発した世界的規模の金融危機が進行中の昨今。最近ではこの金融危機(「金融工学恐慌」、海外ではcredit crunchと呼んでいる)について早くもジョークのネタにするところも現れた。せめて笑いの世界で現実の辛さを少しでもまぎらわせようという意図があるのかもしれないが、今回はMirror.co.uk(イギリスの大衆紙のウェブ版)に掲載されていた【金融危機に関する銀行絡みの笑える小噺10選(Top 10 credit crunch jokes to have you laughing all the way to the bank)】を紹介する。
ATMイメージ1.「今朝ATMで残高チェックしたんだけど『十分な残高がありません』って表示されたんだ」
……これ、自分自身の残高が、かな。それとも銀行そのものの残高が、かな。
2.「ガソリンが高くてさ。まともに運転すら出来やしない」
……先日彼女のところに「逢引き」に行った時なんて、母親の自動車に乗せてもらうようお願いしちゃったよ。
※要は本来親に内緒で彼女のもとにいかねばならないような事態でも、親の車を使わねばならないくらいガソリンが高いということ
3.「このような経済的な混乱の中、小銭をためるもっとも簡単な方法って何だろう」
……大きな額を貯めればいいのさ。
※大きな額を貯めても結局色々と削られてしまい、手の元に残るのは小さな額でしかない、ということ
4.「楽観主義ってどんな感じで定義すればいいんだろう」
……日曜日にTシャツ5枚をアイロンがけする銀行員のことでいいのでは?
※一日一枚のシャツで済むような平穏な日々が銀行員に過ごせるのなら、それは究極の楽観主義、という意味
5.「証券銀行の社員と大きなピザの違いってどこにあるのかな」
……大きなピザならまだ家族4人に食べさせられるじゃないか。
6.「手形引受銀行とKatie Price嬢(通称:Jordan、胸が大きいことで知られているイギリスの女優)の違いって?」
……両方ともその「注目されている財産」は無理やり人工的に作られたという噂があって、しかも大きすぎてリスクが高いって話だね。でもまだKatie Price嬢には価値があるよ。
※同じ「虚空の膨張」の懸念があるが、手形引受け銀行は投売りの手形ばかりで事実上機能していないような状態。でも女優の胸はまだ見るだけの価値があるという意味
7.「BBC(イギリスの著名放送局)の経済部長Robert Peston氏と神様の違いは?」
……神様は自分自身が「Robert Pestonである」と考えたりはしないよ。
※同氏が記述しているブログ【Peston's Picks】は最近注目を集め、彼自身もBBC「以外の」メディアでも取り上げられるようになった。「神は自らを神であるとは考えない、また問いそのものも不遜で答えるすべを持たない」という話もあり、彼と神との違いはそれくらいでしかない、という揶揄か
クレジットクランチイメージ8.「アメリカのジョージ・ブッシュ大統領が今日『金融危機についてどのように考えているか』って質問されたんだって」
……彼は「それは僕のお気に入りのキャンディーバーだよ」と答えたんだとさ。
※「金融危機」は「Credit Crunch」と英語で表記する。それとチョコレートのクランチ・バーとをかけたもの。要はブッシュ大統領がそれくらいも分からないほど現状を認識してない、という揶揄
9.「アイスランドの首都って?」
……だいたい3.5ポンド(600円)。
※先日事実上のデフォルト宣言をしたアイスランド。その首都(Capital)を聞いたのに、資産価値(Capital)を答えてしまったというオチ
10.「なぜ不動産業者たちは朝に窓の外を見るのをやめたんだい?」
……そんなことをしたら午後にすることがなくなっちゃうじゃないか。
※不動産の買い手がいなくて、それほどまでに不動産業者がヒマだということ
元々イギリス人はハイセンスなジョークを好むことで知られている。また、昨今の金融危機においてはヨーロッパ諸国ではイギリスがもっとも辛い状況にあるという分析も多い。中には「なんでやねん」とツッコミを入れたくなるようなものもあるが、厳しい状況をうまく切り替えて笑いのネタにしたあたり、さすがイギリスの国民性が現れているといえよう。
しかし、イギリスのジョークにも関わらず出てくるあたり、ブッシュ大統領の「すっとぼけぶり」は世界に冠たるレベルのものなのだろうか……。
投稿者 sfu9xi | 返信 (0) | トラックバック (0)