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米国の「4代目ポチ」、麻生首相 CIA極秘ファイルの破壊力 〜 週刊「金曜日」霍見芳浩 JPLAW

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大統領選間近ということもあるだろうが、米国では「麻生政権誕生」は無視されている。どうせ短期政権だろうという予測と、「ブッシュのポチ」四代目という見立てだ。

 米国民の関心から日本が消えて久しい。一一月四日の大統領選挙へ向けて、オバマ候補(民主党)とマケイン候補(共和党)は、「私こそ、米国の内外の難問を解く大統領にふさわしい」との売り込みに懸命である。この両候補の各地での演説に「中国の脅威」はしばしば登場するが、「日本」は完全に無視されている。米国メディアも、日本の自民党が福田康夫に替えて麻生太郎を新首相に据えたことなどはニュース価値なしと構えている。
 それでも、オバマとマケインの両陣営の中には、来年一月の大統領就任を手中にするのを予定して、米国の対東アジア政策の一つとして、これまでのブッシュの対日姿勢を続けるべきかを考えている者もいる。彼らにとっては、九月一日の福田辞任表明も別に驚きでもなかった。麻生が公明党のボスと組んで「福田おろし」に暗躍していたのを知っていたからだ。小泉、安倍、福田に続く四代目の「ブッシュのポチ」の幼見性首相の誕生だと見抜いている。麻生の当て馬対立候補として、自民党総裁選挙で「五人六脚」の空疎な討論ごっこに出演した他の三大男と一大女の誰が首相になっても、米国追従の「ポチぶり」には変わりなしとも見抜かれていた。日本の悲劇は続く。
 日本の商業メディアから社会の木鐸(権力腐敗の監視と国民啓蒙)としてのジャーナリズムが消えている。このために、明日の日本の姿は今の米国の惨状だと気づいている者は少ない。麻生にも総裁選挙に出た他の四人にもこんな危機感はなかったし、まして、日本をどうするのかのビジョンも方策もなく、「改革」の美名で強行された、小泉の丸投げ改悪の総決算の必要を指摘する者はいなかった。自公与党政治の堕落と腐敗、政官財癒着、各界で無責任と我欲の横行、所得と雇用格差拡大による経済衰退、ワーキングプア急増による社会分裂、教育崩壊、つまり日本破綻は、小泉純一郎首相(二〇〇一−○六年)がブッシュ米大統領に言いつけられるままに強行した日本の対米追従が加速したのである。日本病はブッシュ病の伝染なのである。

米国の麻生極秘ファイル
 次期大統領がオバマ、マケインのどちらになっても、新大統領は国務省とCIAがすでに用意している「麻生太郎極秘ファイル」で、麻生日本をどのように料理したらよいかを決める。極秘ファイルだから、もちろん、私などの目には触れない。しかし、これまでに判明していることがある。米国政府がとくに、一九五一年のサンフランシスコ講和条約直前にA級戦犯を解かれた岸信介の要求を入れて、岸の政界復帰のためにCIAの対外工作機密費から毎年、資金と政治的援助を開始して以来、自民党の代々の首相や派閥のボスたちは、「米国の日本探偵(エージェント)」として、CIAの機密費を受け取ってきた。このために国務省とCIAは協力して、自民党の首相や派閥ボスたちについて、詳細な「人物と信用調査ファイル」を作成している。
 ○一年一月、ブッシュは小泉より一足先に米大統領になり、四月の日本の自民党総裁選挙では裏から小泉支持に回った。「ブッシュのポチ」としてしつけやすいと見抜いたからだった。私の開くところでは(ブッシュにごく近い筋から)、小泉ファイルを土台にした心理分析で、ブッシュと似た性格で、おだてと脅しの使い分けで自由に操作できるとの人物八卦(はっけ)だった。万一の場合、脅しの種としていくつかのメニューがあったとされる。私がCIA筋から聞いた話では、小泉が慶應義塾大学四年生の春に起こしたデートについての不行跡、そしてロンドンヘ逃避(留学名目)した事情がある。
 ○一年四月、小泉首相誕生で、小泉・竹中平蔵・奥田碩(ひろし)(経団連会長)のトリオによるブッシュの振り付けどおりの日本の大改悪が始まった。何が何でも民営化と政府規制撤廃だとして、「新自由主義」だの「市場主義」だのというエセ学理で経済オンチのメディアや人や御用学者を操り、「所得格差は経済成長をもたらす」だの「企業は短期の株価極大で株主に酬いることに専念しろ」だのと日本経済のマネー・ゲームカジノ化を強行した。ブッシュの狙いは日本の金融資産、企業資産、そして科学技術資産の買い叩きと自衛隊の米国傭兵化、つまりブッシュ帝国主義の海外膨張に日本の人、もの、金を使うことだった。
 米企業による日本企業の買い叩きと解体を容易にするために、小泉・竹中・奥田トリオは日米企業株式の交換制度を合法化して、これに法人税上の優遇措置までつけた。そして、九〇年代半ばから進行していた労慟基準法のなし崩し改悪を一気に推し進めて、偽装請負、もっぱら派遣、フリーターなどのワーキングプアの増大を作り出した。この行き着くところは今のブッシュ米国の惨状である。製造業の空洞化、貧困の増大、金権主義とマネー・ゲームの跋扈(ばっこ)。そして、ついに金融崩壊から大不況。
 麻生太郎の極秘ファイルには、これまでの政治歴と腹黒い寝技が記されているのは間違いない。そして、秋葉原オタク好みの本人の浅慮と無教養。これは歴代の自民党首相の特徴だから別に驚くに値しない。しかし、本人が無防備の瞬間によく、「私はマンガしか読みませんから」と認めるとの風聞は真実に根ざしている。
 八○年代、レーガン共和党政権によるいわゆる日本叩きが激しく、日本の中曽根首相以下自民党とこれに連なる霞ヶ関官僚の対米外交オンチと無策に呆れて、私は訪日の析に宮沢首相(当時)に近かった麻生を訪ねたことがあった。日本の対米外交に活を入れたかったからだった。愛想よく私を迎えてくれたが、世界のこと、米国のこと、そして日米関係と日本の将来についてできるだけ具体的に説明した。だが説明すればするほどすべてが素通りした。「英国留学」ということだったので英文資料も持参していたが、見せようとすると、「私は、英国では遊んでばかりで、何も勉強しなかった」と正直な告白だった。ご謙遜かと疑ったが、そうではないのはすぐに明らかになった。麻生は苦笑いして、「先生、私はマンガしか見ませんから」と話してくれて、傍らに積んであったマンガ集と雑誌を指さしてくれた。目を転じると、年頃の子どもが家にいたらとても持って帰れないエロマンガだった。この頭では、後年、「南京大虐殺は中国の握造」だとか「帝国日本の軍隊には『従軍慰安婦』はいなかった」などと恥も外聞もない小泉・安倍首相に同調していたのもうなずけた。
 もちろん、CIAは英国のMI6諜報機関と協力して麻生太郎の英国留学中の言動に加えて、太平洋戦争中の麻生炭坑での英、米、加、オーストラリア兵捕虜や中国人・朝鮮人連行の強制虐待労働の実態も調べ上げている。また、麻生自身がアフリカのザンビアのダイヤモンド採掘の監督人として麻生鉱山から一年半派遣されており、この間に不法ダイヤモンドをめぐるザンビア人虐待の血なまぐさい話もある。
 麻生首相誕生にはとくに英国とオーストラリアの在郷軍人団体がすでに批判的な動きを示している。日本の前途は暗い。

今の米国にするな
 日本再建には、小泉、安倍、福田、そして麻生と続く米国追従の清算が必要である。これには世界が日本を見直すきっかけを日本人の手で作り出さねばならない。このきっかけとは自民党の中でのたらい回しの政権交代ではなく、有権者の手で、民主党に政権を渡して、日本破綻の清算を託すことである。
 民主党はアラビア海での米艦船への給油停止を求めており、内政でも派遣労働規制や米国発の世界金融市場破綻の日本への影響を小さくするためにも、日銀の財務省からの独立に固執している。日銀の貨幣政策の財務省からの独立にはまず、総裁と副総裁人事で財務省の差し金を拒否したことは、米国の知日家でオバマ候補に近い者は評価している。日米ともに真の政権交代が、両国のためにも有益なのである。   (敬称略)
つるみよしひろ・ニューヨーク市立大学教授
週刊金曜日 2008.10.3(721号)

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