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JBL4344とプラスα : 山中千尋考

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日本の若手ピアニストで、上原ひろみとともに、バークリー出身のスターとして人気を二分し、実力があるのが山中千尋。

この2人は、同世代だと思うし、見た目は、どっちもかわいらしいのだが、めざす方向性は随分と違う。

上原は、今や飛ぶ鳥を落とす勢いで、チックコリアとあっちこっちで競演したり、東京ジャズ2008のメインをはるななど大活躍。本人はあっけらかんとした天才肌で、話を聞いていても知的な感じはない。ケロッとして、子供が遊んでいるような感じ。だがテクニックはすごい。

上原のスケール感は広大で、到底ジャズやバップの範疇に収まるはずもなく、そこから大きくはみ出すわけだが、それが以前自分が酷評した「ビヨンドスタンダード」にも現れているように、時にうっとうしい。彼女はロックギターのテイストが好みのようなので、ワウなどギターをエフェクトさせたようなフレーズが目立つ。ようするに演奏がまだガキっぽい。これからの方向性はどっちに向くのだろうか。

山中は、上原のはじっけぷりから言うと、随分と大人しく地味かもしれない。が、鍵盤のタッチは鋭く、はっとする知的なピアノを弾く。彼女はスタンダードやジャズの歴史を大事にしているというか、先人への敬意、ややスタイルが保守的なので年寄りも安心できる演奏で、聞いていて楽だ。若いのに本当にこの人は本当にジャズが好きなんだなという感じが伝わってくるし、実によくジャズを聞いて知っている。上原の演奏は正直、疲れる。

反面、山中の話はアグレッシブで実に毒舌で小気味よい。さすがかかあ天下の群馬出身、バークリー卒業後、NYで腕一本で食っていっているだけのことはある。名だたる評論家であっても、面と向かってズケズケと批判する。先日、ミュージックバードの番組では岩浪洋三も寺島靖国も・ボロクソにやられて、実に面白かった。彼女の書いているものを読んでも、世界の動きに考えをめぐらせていることが伝わってくる。

というようなことで、自分は山中派なのだが、山中千尋と上原ひろみ。今後も目が離せないのは確か。

9月24日に出る山中千尋の新譜。ユニバーサルが買い取ったバーブレーベルから。DVDのおまけつきなので、曲名も内容もまったく分からないが、予約してしまった!

JBL4344とプラスα : 山中千尋考

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