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JBL4344とプラスα : 自民党総裁選演説会

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本日、高知城で開かれた自民党総裁選演説会を見てきた。基本的に自分の目で見、耳で聞かないと情報は信用しない野次馬なので、こういう機会は取材でなくても必ず行くことにしている。

まず、県は(県教委か?)は、政党の政治活動に、こんな場所を貸していいのか?という違和感を覚えつつ、それはさておき、石原、小池、麻生、石破、与謝野の5人が10分程度づつ演説した。聴衆の数は自民県連の武石幹事長の公表で4000人。会場にいた某アンチ氏は2000人と言ったが、自分としては3000人以上はいたと感じた。

ただ、大聴衆の割に、その雰囲気は独特だった。そのことは後述する。で、各候補を見てみよう。(敬称略)

①石原 何を言ったのか、あまり印象がないが、どうやら道路族でないことだけはわかった。語り口は誠実そうな感じだが、いかんせん中身がない。過疎や農政のことは柚子を頑張って売れとか、いい加減なことしか言わなかった。聴衆の反応度 30点

②小池 この人を以前高知で見かけたのは、たしか10年くらい前で、新進党で、小沢の子分だったはず。菅原という女性候補が参院に出た時、市役所前で演説したような気がする。その時は中身のない話をしていたが、今回も・・・。

まず小沢一人しか党首候補がいないと民主党批判をやったが、滑った。「早く道州制をやりましょう」とアジったが、これまたペケ。「元気がない」と小池氏自身が聴衆にクレームをつける始末。最後に「農業海援隊を作って野菜を中国に輸出を」と言った。これは中川秀直・元自民党幹事長が、前回参院選の時に高知で演説して田村公平が「ええかげんなこと言うな」と激怒したのと同じ内容。

国民の暮らしが苦しい諸悪の根元は役所の縦割りで、打倒官僚みたいな話に終始。汚染米の事件も役人のせいと息巻いていた。自民党の農水大臣が「たいしたことない」とまた失言をしている最中である。何でもかんでも縦割のせいにして自民党政権の責任は棚上げ。30点

③麻生 吉田茂のこと。麻生氏の郷里の筑豊・飯塚が、石炭不況の時は高知よりひどかったが、ベンチャー企業を誘致して石炭不況から脱出した。高知の技研製作所は世界に誇れる会社。だから高知も頑張ればいけるみたいな、意味不明な話。さすがに小沢の顔と自分の顔とどっちがいい?とは今回は言わなかったが、あいかわらず中身のない話をする人。地域の病院より道路をつくったほうがよいとか、「年寄りは金もっている」とか、今時公言するズレ方には驚いた。こんな人が、本当に総理になるのかよ・・・・70点

④石破 自民党なりに一番ちゃんと訴えていると感じたのはこの人。最初に、福田の政権投げだしをわびた。そして、日本は湾岸戦争で金だけ出して、血を流さなかったからダメ。石油が高いから、しんどいからとアフガンの給油はをやめるのはいかん、続けるべき。北朝鮮をなめるな、安全保障は票にならないが、誰が国家を守るのか!と、ゴリゴリのタカ派ではあるが、結構聞かせた。50点

⑤与謝野 覇気がない。病気の後遺症だと思うが、声が小さく、息が抜けるのでパンチがない。この人は唯一税制のことに触れた。「国民の負担をいただかなければならない」と繰り返したが、「消費税」とは、とうとう最後まで一言も言わず、ぼかした(5候補誰とも言及していない)。このあたりが、自民党のいつものいい加減さである。「消費税10%」とはっきり言えばよいのに。20点

ちょっと不正確かもしれないが、こんな感じだった。

で、聴衆の雰囲気。まずミーハーが多かった。高知市役所の幹部にばったり会ったが、「動員ですか?」と聞くと、「いやいっぺん見てみたいと思うて・・・」とシャメしていた。そんな感じの人がかなりいた。十中八九お目得ては麻生。あちこちから「麻生が、麻生がどうした」という声が聞こえた。3番目の麻生の出番が終わると、ゾロゾロ帰る人がいて大分人数が減った。市役所幹部も麻生が終わったら消えていた。

たぶん、総理になるであろう有名人を一度見ておきたいという心理だろうと思われる。聴衆は組織動員という感じではない。派手なドレスで濃い化粧の熱烈な自民党ファンのおばさまみたいな人もいるにはいたが、マスメディアの影響で会場に足を運んだ人が大半だろう。高校生もいた。

5候補とも、地方の疲弊の話など、まともにしないし、多少触れた時にも、高知県の置かれている状況など、まったく理解している様子はみえない。軽い脳天気な話ばかりで、聴衆はいらだちを感じていたように見えた。

結局、小池の民主党批判が滑ったことに示されているように、麻生を見にきた多くの人も、衆院選で自民党に投票するつもりではないということなのだろう。聴衆の人数の割に、熱気がなく、冷めた、妙な雰囲気の演説会であった。

各候補の意見の対立、政策の違いなどは全然たたかわされず、まったく分からなかった。自民党の弁士5人が、それぞれ各分野の話を分担して話しただけだった。ちゃんと役割分担ができている。出来レースでしかないということがよく実感できた。

それにしても、やはり場所使用のことが引っかかる。1982年6月24日にジュリーが、ここで「おまえにチェックイン」をやった時に、聴衆に追手門が壊されて大事件になったが、自分の記憶ではここ25年くらいは、高知城の中で政党の演説会などやった記憶がない。県側の使用させる判断はどういうことなのか、目的外使用なのか、何なのかを、暇な時に調べてみたいが、ま、これで他の党もお城の中で政治集会を開けるという理屈になるわけで、是非民主党や共産党にも城内演説会を計画していただきたい。

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