雑学 |
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№248(2007.12.15)
小便を我慢して命を落とした天文学者
人は死から逃れることはできない。誰もがいずれは死ぬ。
であればできるだけ長生きしたいものだが、現実はなかなかそうはいかない。思わぬ事故や病気が死をもたらしたりする。
16世紀のスウェーデン生まれの有名な天文学者、ティコ・ブラーエ(1546〜1601)も事故で命を落とした。
その事故というのは膀胱の破裂。ではなぜ膀胱が破裂したのか。
マルコム・フォーブスの『彼らはかくして死んだ』という本によれば、そのいきさつはこうだ。
1601年10月13日、ブラーエはある男爵の食事会に招待された。
彼は以前から膀胱を患っていたのだが、それにもかかわらず、食事の前にトイレに行かず、しかも食事中にかなりの酒を飲んだ。
当時、食事中に席を立つのは最も無礼なこととされていた。
そのためブラーエはオシッコを我慢し、席に座り続けていて、ついに膀胱が破裂してしまった。それが原因で、ブラーエは11日後に命を落としてしまった。
№247(2007.12.15)
結婚に認められていたテスト期間
「物は試し」という言葉がある。物事は実際にやってみてはじめて、良いか悪いか判断できる。
結婚だって同じ。やってみてはじめてその良し悪しが分かる。
結婚したら、願わくば永久に夫婦仲良く暮らしたいものである。
ところが現実にはなかなかそうはいかず、心ならずも離婚ということにもなる。
その昔、ヨーロッパには試験結婚(試験婚)なるものがあった。
結婚して夫婦間で問題が起こる。たとえば子供ができないとか、男の方が不能であるといったことで、離婚という事態になったりする。
それを未然に防ぐために試験結婚をして、お互いがよく品定めをしたのである。
この試験結婚はイギリスのヨークシャー地方では、19世紀の頃までまだおこなわれていて、試験結婚で花嫁が身ごもったら正式に結婚し、妊娠しなければ結婚はご破算になった。
また男が不能だと分かると、女の方から一方的に結婚を解消することができるようになっていたそうである。
№246(2007.12.1)
裁縫をする鳥?
サイホウチョウという名の鳥がいる。
ウグイス亜科の鳥で、インド、中国南部、マレー半島などに生息している。
体調は13cmぐらいの小さな鳥だが、この鳥は“裁縫”をする。
そこでサイホウチョウ(裁縫鳥)と名づけられた。英語ではテーラー・バードという。
サイホウチョウが裁縫をするのは巣である。
この鳥は木の葉を裁縫して巣を作る。そのとき用いるのが蜘蛛の糸。葉は木についているものをそのまま使う。
隣合っている2枚の葉を選び、それぞれの葉の縁にくちばしで穴を開け、蜘蛛の糸をその穴に通して縫っていき、袋状の巣を作る。
それが裁縫を思わせるところから、サイホウチョウと呼ばれるようになった。
裁縫をして巣を作り終えるまでには5〜6日かかる。でも、これで完成ではない。
巣が出来上がると今度は4日ほどかけて巣の内部に、パンヤノキの綿やアシの毛などを敷詰める。これで完全に出来上がり。
№245(2007.12.1)
メガネは悪魔の道具!?
メガネが発明された時期と場所ははっきりしていないが、イタリアでは13世紀にはメガネが使われていた。
天文20年(1551)、イエズス会宣教師フランシスコ・ザビエルが周防の大内義隆に謁見し、望遠鏡、時計、楽器などとともにメガネを献上している。
これが日本にメガネが伝来した最初といわれている。
メガネは大変便利でありがたい道具だが、それが発明された当時(13世)は悪魔の道具とみなされていた。
なぜなのか? メガネをかけると突如として物がよく見えるようになる。
それは昔の人々にとっては大変不思議なことであり、そこには何か超自然的なものがあると考えた。
またその時代には、神様が与えた苦痛は、その人間の魂の幸せのために耐えるものであり、それを妨げる機械類は悪魔の仕業であると信じられていた。
そこで人々はメガネを悪魔の道具であり、悪魔が作ったものと考え、それを敬遠した。
№244(2007.11.15)
成長するにつれて小さくなる生き物。
人間をはじめ、ほとんどの生物は成長するにつれて大きくなる。
動物であれ、植物であれ、成長すれば大きくなるのが普通である。
したがって、国語辞典などには「成長」という言葉を「育って大きくなること」と説明してある。
だが、この説明は、厳密にいえば必ずしも正しいとはいえない。例外があるからだ。
成長するにつれて小さくなる動物が南アメリカにいる。アベコベガエルという奇妙な名前のカエルがそれ。
このカエルは普通のカエルと姿かたちは同じなのだが、他のカエルとは違った面白い性質を持っている。
アベコベガエルは成長すれば逆に小さくなる。
このカエルの子ども(オタマジャクシ)はきわめて大きく、25cmほどもある。
ところが、それが成長してカエルになると5〜10cm程度にしかならない。オタマジャクシ時代の方がはるかに大きい。
そこで英語では「パラドクシカル・フロッグ」(つじつまの合わないカエル)といわれ、日本では「アベコベガエル」と呼ばれている。
№243(2007.11.15)
眼病の治療に母乳が使われていた。
女性の乳房から出る乳は赤ん坊のためのものだが、昔のヨーロッパでは他にも利用されていた。
その一つは、目の病気。打って目が充血したり、痛んだりしたときなどには、目に乳を注ぎ込めば治るとされていた。
特に、乳に蜂蜜と水仙の汁を加えれば、その効果は大であるといわれていたという。
紀元1世紀頃の古代ローマの博物学者プリニウスの『博物誌』には、女性の乳の色々な利用法が記されている。
それによれば、熱病や腹の病気には、女性の乳ははなはだ有効で、特に赤ん坊を乳離れさせた女性の乳は効果大であるとされている。
母乳と娘の乳を混ぜてすりこむと、それ以後はまったく眼病にはかからない。
打って痛む眼には、乳にガチョウの脂を加えて温めたものを塗れば治る。 少量の油を混ぜた乳は耳の病気にも効果がある。
男の子を産んだ母親の乳を犬になめさせれば、その犬は狂犬にはならない。などなど。
このように、昔は女性の乳が“薬”としても、たいへん重宝されていた。
№242(2007.10.30)
カバはピンク色の汗をかく!?
アフリカに生息しているカバは、日中は沼や川の中にいて、朝と夕方岸に上がって草を食べる。
アフリカは暑い。暑いと人間は汗をかくが、カバもまた汗をかく。水の外にいるときはかなりの汗をかく。
しかもその汗は人間の汗と違って、ピンク色をしている。このため昔からカバは血の汗を流すと言われてきた。
そのピンクの汗は、カバが生きていくうえで重要な働きをしている。
カバの皮膚は丈夫そうに見えるが、実際はそうでもなく、一番外側の角質層はかなり薄いそうである。
だから水の中から出てそのままだと、水分が蒸発して失われ、生命にかかわることになる。
そこで水分の蒸発を防ぐために、皮膚からピンク色の液体を分泌して、皮膚の表面を覆う。
そのピンクの色素には紫外線をカットする働きがあるので、皮膚を日光から守ることができる。
またその液体(汗)は細菌の感染を防いでいるともいわれている。
№241(2007.10.30)
古代 剣闘士はここに鮮血を流す
古代ローマ時代、イタリアでは数多くの巨大な円形闘技場が作られた。
ローマのコロッセウム(観光ではコロッセオを使う)は特に有名であり、その廃墟が今も残っている。
コロッセウムは巨大という意味であり、歴史上最大規模の闘技場であった。
このコロッセウムは188m×156mの楕円形で、紀元80年に完成しており5万人の観客を収容することができた。
コロッセウムでは剣闘士たちによる闘技がおこなわれ、彼らは主に戦争捕虜や奴隷であり、専門の訓練所で養成された。
人間同士や、野獣と野獣、また人間と猛獣との死闘もおこなわれた。
アウグストゥス帝が開催した闘技では1万人の剣闘士が参加し、3500頭の野獣が殺されたという。
コロッセウムでは船による闘技もおこなわれていた。陸上の闘技場でどうして船を使うことができるのか。
船を浮かべるためには水がいる。コロッセウムに水をいれ人工池を作った。そして闘技士たちが船に乗り込み“海戦”をおこなった。
また、闘技場を作るのも、水を入れるのも、あらゆる使役は奴隷を使っておこなわれた。
投稿者 sfu9xi | 返信 (0) | トラックバック (0)