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松下政経塾 - Wikipedia

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松下政経塾(まつしたせいけいじゅく、The Matsushita Institute of Government and Management)は、松下電器産業の創業者である松下幸之助が、政財界の指導者を養成するために私財を投じて創設した私塾である。
目次
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* 1 概要
* 2 特徴
o 2.1 カリキュラム
o 2.2 進路
o 2.3 出身政治家
* 3 主な卒塾生
o 3.1 衆議院議員
+ 3.1.1 自由民主党
+ 3.1.2 民主党
o 3.2 参議院議員
+ 3.2.1 民主党
o 3.3 地方首長
o 3.4 地方議会議員
o 3.5 その他
o 3.6 退塾生
* 4 関連項目
* 5 外部リンク
* 6 脚注

[編集] 概要

法的には財団法人格を持ち、学校の扱いではない。又、長州の松下村塾(しょうかそんじゅく)に因んだネーミングと思われ易いが、松下の読みは「しょうか」ではなく、幸之助の苗字そのものである「まつした」となっており、松下村塾とは異なる由来である。所在地は神奈川県茅ヶ崎市汐見台5番25号[1]。茅ヶ崎の本部の他に、六本木に東京事務所及び政経研究所を持つ。幸之助の遺産の利子や運用益を財源として運営されている。若手政治家の人材発掘の分野でパイオニアとして知られ、その動きは影響も大きい。
松下政経塾
概要 詳細
創立者 松下幸之助
塾長 関淳
理念 真に国民と国家を愛し、政治・経営の理念を探求し人類の繁栄幸福と世界平和への貢献
カリキュラム 人間観、国家観、歴史観、日本の伝統精神、政治理念、経営理念、素志研究
募集人員 ----
応募資格 22歳~原則35歳
入塾要件 選考への合格(1次選考~3次選考)
会場 〒253-0033 神奈川県茅ヶ崎市汐見台5番25号 松下政経塾
受講料

* なし、研修資金として塾から月額20万円の支給あり
* 但し、 寮費月4500円、電気・暖房費含む、塾内食堂完備、食費別などの費用負担あり

修了年限 3年
修了要件 基本課程、実践課程の履修、修了審査の合格
表彰制度 ----
修了者の称号 なし
OB・OG組織 ---

[編集] 特徴

[編集] カリキュラム

修業年限は原則2年、最長3年(かつては最長5年だったが、財政難により短縮、また1年以上の在籍により早期修了を認められる場合もある)。全寮制で、在籍中は1年目に月額20万円前後の研修資金(生活費込み)、2年目及び3年目に月額20万円前後の研修資金に加えて年額100万円程度の活動資金が支給される。入塾資格は22~原則35歳まで(36歳以上も出願・入塾可能。但し難易度は大幅に上がる)。

* 各界講師の講義、卒業生による講話といった講義
* 早朝清掃及び早朝ウォーキング
* 書道、剣道、儒教講話など日本の文化や精神の学習
* 英語、中国語などの語学研修
* 製造業、営林活動の体験(松下電器工場での製造作業、店舗での営業販売など)
* 自衛隊への体験入隊

なお、三浦半島100kmを一日で一周するカリキュラム(100キロ行軍と呼ばれる強歩大会)なども行われている。

設立当初は人材育成のプログラムが十分整っておらず、松下電器から出向してきた職員が新入社員研修と同じ方法で指導に当たっていた。しかしこの方法は「塾生を管理するばかりで自主的な活動を認めない」と社会人出身者を中心に反発を生み、中川暢三ら退塾生を生み出した。その後民社党・同盟系の研修機関「富士政治大学校」を参考に研修内容の見直しが行われ、現在のカリキュラムとなっている。

[編集] 進路

卒業生の約半数は、国会や地方議会などの政界で、政治家や議員秘書として活動している。約30%は、企業の役員や実業家として財界で活動し、残り20%は大学などの学界や報道界などで活動している。これらのことから、政財界への一種の出世コースと言える。公式サイトに、そのあらましと具体的な所属先の一覧がある。

かつて松下政経塾で、「地域から日本を変える運動(ちにか運動)」が展開され、卒塾生を中心に東京都や京都府に地域政経塾と呼ばれる地方の松下政経塾が開塾された。これらの受講者には研修費が支給されることはなく、入塾料と会費を支払わなければならない。現在は千葉県・岡山県・愛媛県に地域政経塾が置かれている。

[編集] 出身政治家

一部にリベラル派もいるものの、親米保守・新自由主義的な主張を唱えるいわゆるネオコン政治家が多く、関連会社PHP研究所の総合論壇誌「Voice」と同じ傾向となっている。近年は、松下政経塾出身の国会議員が自民党・民主党ともに急増しており、従来の派閥とは一線を画す一大勢力となりつつあるといえる。地方では公明党に所属する議員もいる。

1992年宮沢改造内閣で1期生逢沢一郎が初の政務次官、2002年の小泉改造内閣において5期生伊藤達也及び高市早苗が初の副大臣、2004年の第2次小泉改造内閣において伊藤が金融政策担当の内閣府特命担当大臣として同塾出身者で初入閣し、2005年には第8期生の前原誠司が民主党代表に就任、初の野党第一党の党首及び初の総理大臣候補となっている。

同塾出身者同士が公選で激突したのは96年衆院東京都第3区の松原仁VS宇佐美登、05年衆院京都府第2区の前原誠司VS山本朋広などが有名。

現在、同塾出身者の政治家は衆議院議員28名、参議院議員2名、都議会議員15名、市区町村議会議員13名、知事2名、市長・区長9名である。出身者に対する政治家の割合は、単一の組織としては世界一である。

当初は卒塾生のみによる新党構想があり、1993年には「松下政経塾立志会」、1996年には「志士の会」が結成された。しかし「新党ブーム」により日本新党、新生党、新党さきがけなど、ほぼ同じ政策の新党が相次いで結成された影響から、卒塾生単一新党構想は頓挫した。「志士の会」は今も「勉強会」(派閥)として残っている。

[編集] 主な卒塾生

[編集] 衆議院議員

[編集] 自由民主党

* 逢沢一郎 - 1期生(岡山1区選出)
* 小野晋也 - 1期生(愛媛3区選出)
* 鈴木淳司 - 3期生(愛知7区選出)
* 高市早苗 - 5期生(奈良2区選出)
* 伊藤達也 - 5期生(東京22区選出)
* 河井克行 - 6期生(広島3区選出)
* 赤池誠章 - 7期生(南関東ブロック選出)
* 秋葉賢也 - 9期生(宮城2区選出)
* 松野博一 - 9期生(千葉3区選出)
* 坂井学 - 10期生(神奈川5区選出)
* 小野寺五典 - 11期生(宮城6区選出)
* 山本朋広 - 21期生(近畿ブロック選出)
* 川条志嘉 - 24期生(大阪2区選出)

[編集] 民主党

* 野田佳彦 - 1期生(千葉4区選出)
* 松原仁 - 2期生(東京ブロック選出)
* 笹木竜三 - 3期生(北陸信越ブロック選出)
* 原口一博 - 4期生(九州ブロック選出)
* 三谷光男 - 4期生(中国ブロック選出)
* 武正公一 - 5期生(埼玉1区選出)
* 前田雄吉 - 5期生(東海ブロック選出)
* 神風英男 - 7期生(北関東ブロック選出)
* 山井和則 - 7期生(京都6区選出)
* 玄葉光一郎 - 8期生(福島3区選出)
* 前原誠司 - 8期生(京都2区選出)
* 市村浩一郎 - 9期生(近畿ブロック選出)
* 松本大輔 - 22期生(中国ブロック選出)
* 三日月大造 - 23期生(滋賀3区選出)

[編集] 参議院議員

[編集] 民主党

* 長浜博行 - 2期生(千葉選挙区選出)
* 徳永久志 - 8期生(滋賀選挙区選出)
* 福山哲郎 - 11期生(京都選挙区選出)

[編集] 地方首長

* 横尾俊彦 1期生(佐賀県・多久市長)
* 鈴木康友 1期生(静岡県・浜松市長)
* 河内山哲朗 2期生(山口県・柳井市長)
* 山田宏 2期生(東京都・杉並区長)
* 海老根靖典 2期生(神奈川県・藤沢市長)
* 松沢成文 3期生(神奈川県・知事)
* 奈良俊幸 6期生(福井県・越前市長)
* 中田宏 10期生(神奈川県・横浜市長)
* 村井嘉浩 13期生(宮城県・知事)
* 草間吉夫 16期生(茨城県・高萩市長)
* 福原慎太郎 22期生(島根県・益田市長、元PHP研究所特別研究員)

[編集] 地方議会議員

* 近藤康夫 2期生(山口県・下松市議会議員)
* 清水勇人 7期生(埼玉県・埼玉県議会議員、さいたま市見沼区選出)
* 中原好治 7期生(広島県・広島県議会議員、広島市南区選出)
* 井戸正枝 9期生(兵庫県・兵庫県議会議員、神戸市東灘区選出)
* 森本真治 18期生(広島県・広島市議会議員、安佐北区選出)
* 森岡洋一郎 20期生(埼玉県・埼玉県議会議員、春日部市選出 民主党埼玉県第13区総支部長)
* 佐藤広典 21期生(東京都・東京都議会議員、北多摩1区(東村山市・東大和市・武蔵村山市選出))
* 原田大 21期生(東京都・東京都議会議員、北区選出)
* 上里直司 23期生(沖縄県・那覇市議会議員)
* 山中光茂 24期生(三重県・三重県議会議員、医師)
* 野上幸絵 25期生(東京都・東京都議会議員、練馬区選出)
* 松下玲子 25期生(東京都・東京都議会議員、武蔵野市選出)
* 山中啓之 26期生(千葉県・松戸市議会議員)
* 源馬謙太郎 26期生(静岡県・静岡県議会議員、浜松市東区選出)

[編集] その他

* 岡田邦彦 1期生(ハーバード大学ケネディスクール研究員)
* 神藏孝之 2期生(イマジニア株式会社代表取締役)
* 嶋聡 2期生(ソフトバンク株式会社社長室長・前衆議院議員)
* 前田正子 3期生( 財団法人横浜市国際交流協会理事長・前横浜副市長)
* 古山和宏 3期生(松下政経塾・塾頭)
* 本間正人 3期生(らーのろじー株式会社代表取締役・NPO法人学習学協会代表理事・NHK教育ビジネス英会話講師)
* 樽床伸二 3期生(民主党大阪府第12区総支部長・前衆議院議員)
* 小田全宏 4期生(リンカーン・フォーラム代表・NPO法人日本政策フロンティア理事長・株式会社ルネッサンスユニバーシティ代表取締役)
* 的場年昭 4期生(マテックス株式会社代表取締役)
* 水上慎士 5期生(早稲田大学ファイナンス研究センター教授)
* 高島望 5期生(帝國ZX(ザイン)大公爵)
* 大社充 6期生(NPO法人エルダー旅倶楽部理事長)
* 吉田治 6期生(民主党大阪府第4区総支部長・前衆議院議員)
* 宇佐美泰一郎 7期生(株式会社ニューポート代表取締役)
* 山崎泰 7期生(元東京都議会議員、税理士)
* 田丸拓也 8期生(青山中央社会保険労務士法人代表社員・不動産鑑定士)
* 荒巻豊志 9期生(東進ハイスクール講師)
* 加藤政徳 9期生(相模興業株式会社代表取締役)
* 斉藤弥生 9期生(大阪大学大学院人間科学研究科助教授)
* 本多平直 9期生(民主党埼玉県第12区総支部長・前衆議院議員)
* 小峯弘靖 10期生(PHP研究所副主任研究員)
* 加藤芳洋 10期生(ニューヨーク州弁護士)
* 宇佐美登 10期生(前衆議院議員)
* 小林温 10期生(前参議院議員)
* 金子一也 12期生(松下政経塾研修アドバイザー・NPO法人文化公益協会理事長)
* 堀本崇 13期生(アジア子供教育基金代表)
* 横江公美 15期生(PACIFIC21代表)
* 白井智子 16期生(ドリームプラネット・インターナショナル・スクール初代校長・NPO法人トイボックス代表理事・スマイルファクトリー代表)
* 関口博喜 17期生 (松下政経塾塾員)
* 城井崇 19期生(民主党福岡県第10区総支部長・前衆議院議員)
* 福原慎太郎 22期生(PHP研究所特別研究員)
* 吉田健一 22期生(CDI研究員・文筆家)
* 福田達男 24期生(松下政経塾政経研究所)
* 前川桂恵三 24期生(前川建設株式会社 経営企画室室長)

[編集] 退塾生

* 中川暢三 1期生(兵庫県・加西市長)

[編集] 関連項目

* 一新塾
* 大隈塾
* 小沢一郎政治塾
* 小林興起政治経済塾
* 自由民主党かながわ政治大学校
* 自由民主党中央政治大学院
* TOKYO自民党政経塾
* 『発言者』塾
* 表現者塾

[編集] 外部リンク

* 松下政経塾
* 千葉政経塾
* 岡山政経塾
* 四国政経塾
* 株式会社PHP総合研究所
* 株式会社PHP研究所
* 松下幸之助成功塾

[編集] 脚注

1. ^ 在日米海軍辻堂演習場の跡地である。さらに古くは、横須賀海軍砲術学校辻堂演習場‎、相州炮術調練場であった。

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